ティセとは TISSÉ 、フランス語で 紡ぐ と言う意になり、 セイコーウオッチ株式会社 が女性用腕時計のブランド名に採用した意図は果たして 七夕が織女なるや否哉は判然しませんが、 たおやかな印象は受けられるようです。 幅広い年齢層の女性に受け容れられるべきコンセプトに配慮したブランド命名であるのでしょう。
このブランドのイメージキャラクターを務めるのみならず ブランド製品のプロデュース迄手掛けるのがファッションリーダーでもあり 正しく織姫でもあるかの如き 佐々木希 さんであるのはかたむき通信に伝えました。 そのプロデュースした処の腕時計を伝える記事が以下2記事となります。
御本家セイコー社には ラインナップ[追] (2020年1月7日現在ページ削除確認)のページが用意されますが全てのティセ製品が並べられるため 佐々木希さんがプロディースした腕時計の一覧性は余り良く有りません。 数も少ないことですし本記事に佐々木希さんがプロディースした製品のみをまとめてみました。
ティセ佐々木希スペシャルエディションは2013年1月現在ラインナップに数えれば 以下の4本となっています。
型番を見ればSWFAが3機種にSWFTが1機種の構成、 ティセにはソーラー時計とソーラー電波時計がラインナップされ SWFAはソーラー時計(ムーブメントはcal.V117)、 SWFTはソーラー電波時計(ムーブメントはcal.3B51)となっています。
品揃えの柄を見れば一目瞭然で電波時計は受信アンテナを機構に含める必要上 どうしてもケースが大きくなり勝ちですから、 女性向にブレスレット感覚で腕に巻いて欲しい ティセのコンセプトに合わせた機種を用意するのは時間が要ったでしょう、 登場時期も後発のものとなっています。
従って当初は佐々木希スペシャルエディションもソーラー時計のみのラインナップであった訳で、 それが SWFA102 Heartful Hours 及び SWFA103 でした。 ファッションリーダーのスペシャルエディションとあって どちらも可愛らしいながらもお洒落なデザインを備えるものに思います。
SWFA103 の通常の4方向に配置されるものとは異なる上を頂点に120°づつ3方向、 12時、4時、8時に用意されたインデックスは独特のアラビア数字の意匠とも相俟って お洒落な中にもキッチュなニュアンスを漂わせます。
SWFA102 Heartful Hours はインデックスデザインがハートで形作られる意匠を凝らしたものとなっているのが目を惹きます。 成る程ハートマークも角度を変えて見れば12にも3にも6にも9にも見えるのでした。 高級腕時計ではイエローゴールドは定番ですがこの機種には ピンクゴールド(ステンレススチール鍍金)があしらわれ、 これはメーカーに依ってその成分も少しづつ変わって来はしますが大凡 金75%程に、銀及び銅は10%前後、5%程度のパラジウムで粗占められる内に 微量の亜鉛なども含ませたものとされ、 女性を意識した機種であるからこそ配合にも恐らくは発色に大いに気を使った結果、 ファッションアクセサリーとして身に付ける女性を 充分引き立たせる色合いに仕上がっていうるように思います。
この2機種の経済的成功があった、即ち売れたからこそ 2012年クリスマスにはこのバリエーションたる SWFA132 Christmas Limited が、そして2012年秋冬モデルとして、佐々木希スペシャルエディションには初のソーラー電波時計 SWFT003 Sweet&Bitter の発売に繋がったのでしょう。 ソーラー電波時計のデザインコンセプトに Sweet&Bitter が考案されたのは柄の大きさが充分配慮された絶妙の塩梅にも思えます。
追記(2020年1月8日)
契約満了等の事情でしょう、
佐々木希さんの姿がセイコー腕時計のWebサイト上に見えなくなりました。
1995年開始され、2014年9月よりイメージキャラクターに綾瀬はるかさんを迎えた既存ブランド
上記状況に合わせるかの如くブランド
- ティセ佐々木希スペシャルエディションSweet&Bitter~女の子こそソーラー電波ウオッチ(2012年11月5日)
- Xマス限定ティセ佐々木希スペシャルエディション~女性へのクリスマスプレゼントに(2012年12月13日)
- セイコーTISSÉ(ティセ)佐々木希スペシャルエディション一覧(2013年1月20日)
- <セイコー ティセ>より、セイコー腕時計100周年記念限定モデルを発売トリコロールカラーのソーラーウオッチ~アクセサリーウオッチの先駆けとなった80年代のデザインを現代的にアレンジ~(セイコーウオッチ:2013年9月25日)