登山が危険なスポーツであるのは言う迄もなく、すっかり お笑いドキュメンタリー としての地位を確固とした人気テレビ番組 世界の果てまでイッテQ! 内の企画で誕生したイモトアヤコさんを中心として組織される イッテQ!登山部 にしても事故など有ってはならぬことと細心の注意と万全の準備がなされているのも垣間見えれば、 今迄無事に企画を遣り終え視聴者を楽しませて来ました。
しかし此の登山部に重きをなし、イモトさんの師匠ともなる国際山岳ガイドの 角谷道弘 さんは山岳界に此の人在り、と言われた程の人物でありながら、 2012年3月8日、不幸な事故で再起不能に追い込まれてしまったのでした。 キリマンジャロ[KQ1] 、モンブラン[KQ2] 、アコンカグア[KQ3]と常にイモトさんを叱咤激励し、導いて、 アルピニストと呼んで差し支えない程に育ててくれた日本屈指の登山ガイド 角谷さんを登山部から失ったのは如何にも大きな痛手でした。
其れでも角谷さん抜きでマッターホルンに挑戦[KQ4] したイモトさんは更にアルピニストとして成長を重ねます。 そんなイモトさんに番組とイッテQ!登山部顧問の 貫田宗男 さんが世界最高峰エベレストを目指す為の今後のスケジュールを伝えたのは2013年3月の、と或る日でした。 何も知らされず呼び出されて会議室の扉を開けて一瞬驚きはするも イモトさんは貫田さん始め、登山ガイドの 中島健郎 さん、山岳ガイドの 奥田仁一 さん等の顔が揃っていれば直ぐ様全て察して苦笑いです。 世界最高峰と言う高い壁に挑むには1年間は確りトレーニングを積む必要があります。 貫田さんはタレント並みにフリップを駆使してイモトさんに以下の如き イモトさんの与り知らない処で完成していたエベレスト登頂に向けたスケジュールを 急で訳も分からず、はっ?と口をポカンと開けるのみの当の本人に伝えました。
3月 | 八ヶ岳冬山合宿(アイスクライミングの技術習得) |
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此の時イモトさんは高さ21Mの南沢大滝に挑戦、 アイスクライミングを始めた次の日に南沢大滝に登ると言うのは普通考えられずナレーターは言ってみれば、 野球を始めた次の日にダルビッシュの球を打て、と言われるようなものだと笑いを取ります。 しかし切れたイモトさんは底力を発揮、何とクリアーしてしまったのでした。 | |
4~6月 | 基礎体力作り |
オーストリアやウクライナなどのイッテQ!ロケには イモトさんの体力作りメニューが笑いと共に盛り込まれていました。 またオランダのロケでは見るも高く聳える地上37mのクライミングタワーを 軽々とボルダリングで登って見せてもいます。 | |
7月 | 北アルプス夏山合宿 |
8月 | 低酸素室トレーニング |
そして今回2013年9月22日に放送された 世界の果てまでイッテQ!放送2時間拡大スペシャル に於いて上の表の7月に当たる北アルプス夏山合宿、 即ち長野県の標高3,180mを誇る槍ヶ岳登山の模様が紹介されたのです。 顧問貫田さんが言うにはしかし、槍ヶ岳だけ登るんだったら普通の人でも登るのだから、 エベレストに挑戦しようと言うイモトさんの場合はそうは行かない、 では如何なる登山となるかと言えば、山間を幾つか登りながら槍ヶ岳迄縦走しよう、と言うのでした。 此れを 槍穂高縦走(CLIMB THE LENGTH OF THE YARI-HODAKA) と呼びます。 槍穂高縦走のコースは長野県上高地を出発し槍ヶ岳迄の片道25kmにて 其の道中には以下の五岳が聳えます。
此れ等孰れ厳しい高山の揃い踏みと言う塩梅で 5日間掛けて各頂上を踏破し、最終的に槍ヶ岳頂上を目指す、と言うものです。 此れが何のトレーニングになるかとイモトさんが貫田さんに問えば テント泊まり で行きます、とは即ち来るヒマラヤでは登頂を目指すとなれば 必然的に長期間のテント生活を余儀なくされ、 従って槍穂高縦走の1週間はせめて耐え切らなければ話しになりません。 此の回答に思わずイモトさん驚きの声を発して仰け反るのは、 当然ながら其の間は風呂無しながらイモトさん歯磨きが気になるようで 問われた貫田さん、磨かない、との一言に また目を丸くしたあとはもう笑うしかありませんでした。
実際お笑いドキュメンタリーの真骨頂足るのが 主人公のイモトさんが立派なアルピニスト、アスリートでありながら 其の精神、知識が全く素人同然な処にあり、 専門家達相手に一々、一視聴者と同じ反応を示す処にもあると言えましょう。 見る者はイモトさんと感覚を同じゅうするを以て イモトさんを主人公とする登山物語にいつの間にか惹き込まれて行き 厳しい環境を楽しみながら疑似体験が出来るのです。
2013年7月4日夏合宿初日に長野県上高地に集結したのはイモトさんと 顧問の貫田さん初めとした日本屈指の登山ガイド奥田仁一さん、 明治大学山岳部出身若手クライマー三戸呂拓也さんに、 ポーターの大学山岳部主将のお二人で構成された お世話になるガイドチームの面々です。 初日は9kmを歩きテント場を目指す、先ずは足慣らしとなります。
道々イモトさんが貫田さんとお喋りするには、 ヒマラヤはマッターホルンのように皆で楽しく登る、というようなことは許されないので、 登れる可能性のある人を第1次隊に出し2次隊3次隊というような組み方をし、 アタック隊は大概は4名程度である、との内容に、 イモトさんは当然自分をアタック隊に含めようとしますが、 貫田さん、行き…ますか?、と何やら歯に物の挟まったような物言いをすかさずイモトさん、 行きますよ!イッテQ!登山部の色を出したい、と応じるのは 奥田、三戸呂、貫田じゃ唯の登山隊ですから、と言う訳で 本人は大真面目なるが故に返ってお茶の間の笑いを大いに取れた場面。 そうは言ってもイモトさん第1次隊に入れるように頑張るしかないと自らに言い聞かせるのでした。
そうこうしている内に初日の目的地は標高1,620mの横尾キャンプ場に到着しました。 到着するなり天気が崩れ出しましたが、対ヒマラヤ合宿としては願ってもありません。 いみじくも 登山とは不快との戦い との奥田さんの言に成る程と首肯するものの しかしイモトさんは未だ此の不快とセットの登山の意味が分からずおり、 此れがエベレストへ向けての問題ともなるのでした。
食事が一番の楽しみとお腹を満たした初日の其の夜、 どうやらイモトさん、自らの登山に於ける弱点は生活面であることを深く自覚しました。 山を登る当たっての心技体の内、技術面、体力面よりは精神面が問題となりそうです。 其の心情を吐露された石崎ディレクターは例に依って 今回は結婚前の同棲のようなもの、と相変わらず良く分からない例えを持ち出しましたが 存外イモトさんはお母さんの、同棲は絶対しなさい、との言葉を思い出して腑に落ちたようです。
明けて7月5日、合宿2日目は雨でした。 天候の見極めも訓練の一つとて良い試練です。 此の日は小屋での待機が決断されました。 此の時貫田さんが良いニュースがサプライズであるとイモトさんに告げます。 そして現れた人物を見て驚きの大声を上げて立ち上がったイモトさん、 其の視線の先に在ったのは誰あろう、角谷さん其の人でありました。 再起不能とも聞かされた角谷さんが例え其の後の経過は順調だとは聞いていても 突然深い山の中の己が目の前に登山家として身形を整えて現れては驚かざるを得ません。 角谷さんの怪我は大腿骨の付け根と骨盤の一部を粉砕骨折すると言う 回復後も恐らくは日常生活にさえ支障を来す大怪我で、 お医者さんからは普通に歩けるようになれば奇跡とも言われていたのです。
スタッフが病院に角谷さんをお見舞いに訪れた2012年4月には 山を辞めるのも一つの選択かも知れないとは思ってはいる… けれども今迄人に散々頑張れ、だの歩けば着く、だの偉そうに言って来た手前、 余りに簡単に諦めるのも情けないと思う、と話してはいました。 そして其の控えめながらも強い意志を感じさせる言葉の後、 角谷さんは厳しいリハビリを地道に重ね、遂に今登山部復帰を果たしたのです。
角谷さんの粉砕骨折した部分は人口骨となっています。 お医者さんからは登山など過酷な状況は決して薦められるものではない大怪我です。 人口骨は消耗品でもあり、普通は20年持つものが10年程で傷む、 10年持つものが5年で入れ替える必要が発生するリスクがある、とお医者さんは言います。 一個人の医者としては今の生活を長く快適に過ごしていく為には登山は薦められないが、 ただ本人がどうしてもしたいのであれば是非して欲しいとも言いました。 此れ等のリスクを全て承知した上で角谷さんは山に戻りました。 角谷さんは言います、 もう一回ぐらいエベレスト登って終わるのもいいかなって思っている、と、夢ですけどね、とも。 此処には登山家は何故山に登るのか、と謂う答えが隠されているのかも知れません。
斯うして山に戻る重大な決意を為した角谷さんはイモトさんに是非確かめたいことがありました。 エベレストのような過酷で厳しい目標達成に於いては 皆がどのくらい登りたいと思うかが結果にも出て来ます。 それだからこそイモトさんがどれだけ登りたいと思っているのかを確かめたいと思ったのでした。 しかしイモトさんは此の質問に実に正直に、 はい絶対登りたいです、と云う風にはまだちょっと答えられないかもしんないっスね、今は、 と答えました。 角谷さんは、正直ですね、と応じます。 師弟の間には言葉以上に通じ合う何物かが既に形成されているようです。 イモトさんは未だ迷いを胸に抱えていました。 登山家でも苦労するヒマラヤで純粋に山に取り憑かれている訳ではない自分が 様々な苦難を乗り越えていけるのか? チャレンジすることに自分の中では変わりなくヒマラヤに行くことにブレはないものの 先頃エベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんを引き合いに出し、モチベーションが違う、ともしました。 生半可な覚悟じゃ行っちゃいけない気がしてきている、と言うのです。
角谷さんは山を辞めた方が良いのかも知れないのに未だ未練を以て此処迄来ている、と、 イモトさんは絶対行きます、と言い切れない歯痒さを、 其々が其々の心情を胸に抱いて登山に臨んでいるのでした。
しかし今は前へ進むのみです。
強い風雨の中、3時間登り
本日は雪渓の上、詰まり氷の上でキャンプを張ります。 ヒマラヤでは此れが当たり前になりますから乗り越え、馴れねばならない試練です。 気温は3℃、張ったテントの中で横になると思わず、冷たい、 の一言がイモトさんの口から漏れます。 此処で寝る自信がない、というくらい冷たいのだとカメラに向かい説明します。 テントが飛ばされそうな強風の中で怯えながら眠りにつくイモトさんでした。
明けて7月6日は夏山合宿の3日目、 今日は1つ目の頂、北穂高岳(3,106m)を目指します。 移動距離は3km、高低差は800mです。 此の移動中に突然流れ始めたのは例の悲しげな音楽でした。 嗚咽ともため息とも付かない妙な短い叫び声も断続的に聞こえて来ます。 そうです、名物ディレクター石崎さんも勿論 イッテQ!登山部主任として槍穂高縦走隊には加わっていました。 呆れるイモトさんに構わず奇妙な短声を定期的に漏らし続けるのでした。 山が好きでもなく、根性があるのでもない、しかし石崎Dだってヒマラヤを目指しているのでした。 登山開始後3時間半が経って第1の目標北穂高岳山頂に一行は達しましたが、 生憎の悪天候でどちらを見渡しても真っ白け、何も景色は見えません。
天気予報で調べれば風速は明日の朝には台風並みになるとされ、 一行はテント場とは名ばかりの吹きさらしの其処に宿る安全面を考え満場一致で山小屋の 標高3,100m北穂高小屋に退避するのが決まり、 思いっ切りガッツポーズのイモトさんではありました。 小屋ではイモトさんは奥田さんのマッサージでアスリート並みのイモトさんのお尻と 石崎Dのお尻と比べれば懸け離れて柔らかいのが発覚、 皆にスライムみたいで気持ち良いと弄らたりして盛り上がりもし、 こんなどうでも良いことで盛り上がれないと山の上での生活は厳しいのだとナレーションが弄ります。
7月7日、七夕は夏山合宿も4日目、 回復の兆しも見せない天候に霧も濃く立ち込め視界も確保出来ないとあっては、ルートの先の 大キレット と呼ばれるV字状に切れ込んだ岩稜帯は進めないため大迂回が決定されました。 初日の横尾キャンプ場迄戻り迂回ルートを取ろうと言うのです。 此れも精神力を鍛えるにはお誂え向きのハプニングです。
角谷さんを見ていると多少腰が痛かろうが足が痛かろうが弱音が吐けないと言うイモトさん、 段々テント生活にも馴れ、6日目には晴天も漸く訪れて絶景を楽しめ、 また山歩きをする人々との触れ合いも有りました。 最早人気番組の人気コーナーとして有名なイッテQ!登山部にエールが飛びます。 絶対登ろうな、と力強く言うのが石崎Dだと何故か笑えるのが此の一行の特徴でもあり、お笑いドキュメンタリーの面目躍如です。
そして遂に標高3,180mの明峰、正しく字の通り槍が如くに天高く聳える槍ヶ岳が一行の目に入る位置迄歩を進めました。 イモトさん、超とんがってるな、さすが日本のマッターホルン、と感想を述べます。 私やっぱ尖ってる方が好きだゎ、らしいです。 古くから 登山をやらない日本人にとって一番の山は富士山だが、 登山をやる日本人なら一番の山は槍ヶ岳 と言い習わされるのだそうです。 此の槍ヶ岳山頂を手前に、貫田さんが角谷さんについて正直あそこ迄復活するとは思わなかった、驚いています、と述懐すれば、 角谷さんは自らを復活後、此れだけ動いたのは初めてで、動けたことが収穫だ、としました。
高所恐怖症も克服したイモトさんは槍ヶ岳登頂の最後の仕上げに於いて、 まるでカモシカのように頂上に向けて切り立つ岩場をスイスイと登って行き、見ていて丸で不安が感じられません。 槍の中腹に至れば其処からは道は垂直に切り立ち、立てられた梯子を乗り継いで進みます。 山頂に繋がる最後の長い梯子をイモトさん、命綱とかないからね、と見ている此方の身も凍るような呟きとともに登って行きます。 けれどもカメラに映るイモトさんの表情は満面の無邪気な笑顔で高所に怯えていた嘗ての姿は微塵も感じられません。 遂に梯子を上り詰めれば其処は360°何も邪魔するもののない絶景のパノラマが広がっていました。 イモトさんは見事槍ヶ岳を制覇して見せたのです。
イッテQ!山岳部顧問の貫田さんは総括します。 良かったんじゃないですか、雨があったし、濡れた岩場も経験したし、と。 そうです、此れで終わりではないのです。 此れは来たるヒマラヤへの前哨戦、露払い、石崎Dの言葉を借りれば同棲に過ぎないのでした。 槍ヶ岳夏合宿は嬉しい角谷さんの復活と共に充実した内容で幕を閉じました。 勿論下山の様子はイモトさんクレームつけまくりのばっさりカットなのも同番組お馴染みの編集です。
今回、2013年9月22日放送分の登山部のコーナータイトルも実は イッテQ!登山部ついにヒマラヤへ でした。 上の貫田さんが提示したフリップのスケジュール表に続きがあったのを気付いたのはイモトさんも同じ、 順にフリップに貼られた紙をめくって低酸素トレーニングの箇所でした。 此のトレーニングはいつも登山直前だった筈です。 従って次にめくられる9月・10月の紙の裏には当然の如く、 ヒマラヤ山脈マナスル8,163m の文字が隠されていたのでした。 以下にスケジュールの続きを記し置きましょう。
9月~10月 | ヒマラヤ山脈マナスル8,163m |
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3月 | 冬の富士山で合宿 |
4月~5月 | 世界最高峰エベレスト8,848mへ挑戦! |
此の表に依ればイモトさんは本人も驚きの2014年3月に標高8,848Mの 謂わずと知れた世界最高峰エベレストに登頂している筈だと言うのですが、 いきなりエベレストに登る前に一度8,000m峰に挑戦しようと云う算段だったのです。 イモトさんが不審げに指摘するように決して貫田さんが登りたいから登るのでは、 山の男の本能は油断ならないですが、どうやらないようです。
此処に登場した マナスル(Manaslu) とは国で言えばネパール連邦民主共和国、ヒマラヤ山脈に位置する世界第8位の高峰、其の標高は8,163mを誇ります。 地球上に山は星の数程あれど、8,000mを超える山はアジアのヒマラヤ山脈及びカラコルム山脈に限られ数えるほどしか有りません。 すべて挙げれば14、即ちマナスルは8,000m峰14座の一つなのでした。 以下に14座を標高順に属する山脈も併せて挙げて置きましょう。
- エベレスト(Everest)8848m(ヒマラヤ山脈)
- ケーツー(K2)8611m(カラコルム山脈)
- カンチェンジュンガ(Kangchenjunga)8586m(ヒマラヤ山脈)
- ローツェ(Lhotse)8516m(ヒマラヤ山脈)
- マカルー(Makalu)8485m(ヒマラヤ山脈)
- チョ・オユー(Cho Oyu)8188m(ヒマラヤ山脈)
- ダウラギリ(Dhaulagiri)8167m(ヒマラヤ山脈)
- マナスル(Manaslu)8163m(ヒマラヤ山脈)
- ナンガ・パルバット(Nanga Parbat)8126m(ヒマラヤ山脈)
- アンナプルナ(Annapurna)8091m(ヒマラヤ山脈)
- ガッシャーブルムI峰(Gasherbrum I)8080m(カラコルム山脈)
- ブロード・ピーク(Broad Peak)8051m(カラコルム山脈)
- ガッシャーブルムII峰(Gasherbrum II)8034m(カラコルム山脈)
- シシャパンマ(Shishapangma)8027m(ヒマラヤ山脈)
人気者の辛さとて大忙しのイモトさん、マナスル直前には珍獣ハンターとしてパプアニューギニアへ出向き また8月の24時間テレビで子供たちを引率して富士山登山もしているのは記憶に新しい方も多いでしょう。 そしてイモトさん以外にも其々が其々の準備を重ね、愈々2013年9月1日、一行はマナスルへと旅立ちました。 9月22日に放送されたスタジオからイモトさんに中継が繋がっている様子は其の10日後、 9月10日の収録日のもので、何と中継先は標高4,800m、マナスルベースキャンプのイッテQ!登山部の様子が映し出されたのです。
エベレストの前哨戦として8,000m級のマナスルの既にベースキャンプに立つイモトさんとスタジオが中継で繋がり、 其処で披露されたのが例に依ってイモトさん、気合を入れる意味を込めた断髪ヘアースタイルです。 勿論角谷さんと貫田さんも一緒です。 揃って元気な様子が画面に映し出されました。
イモトさんのレポートには角谷さん、何と此の直前にマッターホルンを登ったのだそうです。 貫田さんはスタジオから調子を問われれば、順調にて此の儘であれば問題なくマナスルを登れそうだ、と力強い発言です。 イモトさんは滅多に見られないベースキャンプをレポートとて、 テントが並ぶ様子や其の中にもマイホームたる自分のテントを紹介し、果てはお小水の状況迄知らせてくれました。 そして今度はイモトさんからスタジオに逆質問、日本で何か変わったことがあったか尋ねれば、 日本では東京オリンピックが決まったと知らされ大はしゃぎ、 早速周りの登山部一行に大きな声で知らせたたりもしたのでした。 一頻りマナスルからイモトさん日本の己の携わる番組の宣伝などしたりすれば 選ばれた者しか足を踏み入れられない場所から日本のテレビ番組の紹介と逆転の有り得ない珍妙な状況が笑いに変わります。 そしてイッテQ!登山部はスタジオの皆から力強いエールを送られたのでした。
槍穂高縦走を終えた時、角谷さんはマナスルに向けての足の状態を問われると、 イッテQ!登山部の新入部員の身で大きなことは言えませんが、と笑いを含みながらも、 多分、其処迄には戻します、夏過ぎて秋迄には、と静かながらも確信を以て明言してくれました。 貫田さんはまた角谷さんの足を問われて、マナスルはまたチャレンジだとしました。 マナスルがいければエベレストは問題ないともしました。
そしてイモトさんはまた角谷さんの復活に大いに触発されたようです。 勿論角谷さんと一緒に行きたい、と力強く発言しました。 勿論アタック隊としてテッペンに立ちたい、とも。
追記(2019年11月25日)
イモトアヤコさんとイッテQ!番組ディレクターの
- 槍ヶ岳/Mt. Yarigatake( photo credit: Daisuke tashiro via Flickr cc:2019年9月21日現在アカウント削除確認)
- It goes to Mount Yari.( photo credit: T hino via Flickr cc)
- Manaslu (26,758 feet)( photo credit: David Wilkinson via Flickr cc)
- キリマンジャロ(Kilimanjaro)(2012年10月3日)
- モンブラン(Mont Blanc)(2012年10月7日)
- アコンカグア(Acon Cafua)(2012年10月28日)
- マッターホルン(Matterhorn)(2012年11月17日)
- 槍穂高縦走(夏山合宿)祝角谷師匠復活(2013年9月29日)
- マナスル(Manaslu)(2013年11月13日)
- 天国じじい(2014年1月8日)
- キナバル(Kinabalu)(2014年3月27日)
- マッキンリー(McKinley)デナリ(Denali)(2015年9月4日)