Apple純正スマートウォッチ(iWatch?)の可能性

鳥山明さんの漫画 ドラゴンボール に登場する未来的なガジェット スカウター は眼鏡の格好をしたコンピュータとも言うべきもので 昭和の頃から未来図などに時折見掛けたものですが、 その変形が既に実用化されたのがソニーの ヘッドマウントディスプレイ[K1] であり、更に大きく括れば ヘッドアップディスプレイ [K2] なども応用として容れられるかも知れません、 そして純粋なものも今や現実のものとして活用されるべく開発されており、この分野を ウェアラブルコンピュータ と総称します。

ウェアラブルとは wearable であり着用可能と言う意味ですから上に挙げた眼鏡タイプのものは正しく代表となるのでしたが、 もう一つ人類が近世身に付ける代表的なものに 腕時計 があるのは異論の少ない処でしょう。 ウェアラブルコンピュータに於いては 腕時計型のものの研究、開発も進んでいますし、 この分野を スマートウォッチ と呼び既に製品化されたものも幾つか見えます。

スマートウォッチの代表的なものには 先ずは此方もソニーの SmartWatch MN2 が挙げられます。 これは同社のスマートフォン Xperia と連携が図られたものでスマートフォンからの何某かの信号を受け取ることは勿論、 様々な操作が可能ともなっています。

このスマートフォンとの連携が現在のウェアラブルコンピュータとしての スマートウォッチの一台特徴ともなっており、 他にも以下のようなアンドロイドOS採用のスマートフォンや 元祖スマートフォンの Blackberry と連携するタイプのもの迄製品化されていて、 去年2011年がスマートフォン元年とも呼ばれるほどのスマホ自体の普及もあって かなりの激戦区の様相を呈してもいるようです。

  • Pebble(2016年12月、Fitbitが買収[※1]
  • inPulse smartwatch(2020年1月15日現在Webサイトアクセス不能に付きTwitterにリンク)
  • WIMM(2012年夏、Googleが買収[※2]
  • i'm Watch(2014年9月19日付けで開発元のi'm S.p.A.社スマートウォッチ事業から撤退[※3]
  • MetaWatch(2020年1月15日現在Meta Watch社スマートウォッチ事業停止確認[※4]

さてスマートフォンの筆頭iPhoneを擁したアップル社では スマートウォッチに対してどのような対応をしているのか? アップルではiPhoneに先駆けiPodをシリーズで展開、 それは今尚ラインナップを充実させ継承されていますが、中にも iPod nano はだんだんと小型化が図られその大きさは現行機では少し大きさは戻ってしまいましたが 先代機では腕時計のダイヤルケースほどになっていました。

このちょうど良い大きさを狙ってサードパーティからは iPod nanoを腕時計ダイヤルに見立てたバンドが様々発売されて それは一つの市場をなしていもしました。 腕時計のように身につけジョギングする際にこれと連携して体調管理に活用する Nike+iPodSensor (2020年1月15日現在記事削除確認)のようなガジェットさえ出現しました。 iPod nanoは小型コンピュータですからこれなど正しく ウェアラブルコンピュータの名に相応しいものです。

iPad nano開梱風景
iPad nano開梱風景

勿論小型コンピュータたるiPod nanoはその液晶画面に時計表示も可能ですから まるで腕時計かのように振る舞い実際今もそのように愛用している向きも多い筈です。 言ってみればアップル社は既にスマートウォッチを出しているようなものなのでした。

また上にリストアップした内にも Pebble(2016年12月、Fitbitが買収) はiOS機器との連絡が可能ですし、 かたむき通信の 腕時計 カテゴリーの記事を読まれていれば、つい先日2012年11月18日に iPhoneと連絡出来る腕時計、それもファンの多いカシオのG-SHOCKについての記事[K3] を配信したのを覚えている向きもあるでしょう。 この記事の主役たる GB-6900AA などは腕時計数寄とiPhone数寄はガジェット好みとして共通する何某かがあるのでしょう、 相当の好評を以て世に受け容れられているようです。

世のスマートウォッチなる新分野が以上の如き状況にあれば 当然ながら注目はアップル社の動向に注がれるものです。 そんな中、アップル社からスマートウォッチが発売されるのではないかという噂が 以下2記事に昨日、2012年12月28日に伝えられる処となりました。

孰れも情報の出所は世界のメーカーたる中国からとするもので 些かその真偽の程については懐疑的ですし、 後者などは発売された処で果たして需要が有るのか如何かにさえ疑念を抱く始末で 従って両者はその可能性を低いものとしていますが、 本記事に記したような世の動静を見てみれば 決してそのような状況には無くむしろアップル社は焦っても良いくらいのもので 即ちApple純正のスマートウォッチ、例に依ってそれが iWatch と命名されるかどうかはさておき、実現の可能性は近い将来、 極めて高いものと言えるのではないかと思えるのです。

決して出ないと言われた iPad mini も既に市場に姿を現し7インチタブレット製品群の中に重きをなしています。 iWatch 、決して無いものとは言えないものですし、 かなりの支持を集めるものだとも思われるのです。

追記(2013年1月12日)

スラップウォッチの人気を受け 第6世代iPod nanoをスラップ腕時計にするリストバンド を配信しました。

追記(2013年1月28日)

スマートウォッチの普及とBluetoothの最新バージョンの機能との関係について スマートウォッチとBluetooth4.0の深い関係 を配信しました。

追記(2013年2月24日)

Apple社製スマートウォッチの可能性について Appleの腕時計型コンピュータの特許取得で現実味を帯びるiWacth を配信しました。

かたむき通信参照記事(K)
  1. ソニーHMZ-T2発売にあたってHMZ-T1を改めて見てみる(2012年8月30日)
  2. デンソーのAR化された世界最大ヘッドアップディスプレイ(2012年10月24日)
  3. G-SHOCKがiPhoneに対応したGB-6900AAのレビュー記事まとめ(2012年11月18日)
  4. Kindle漸く日本上陸し新発表のiPad miniと価格帯を補完し合う(2012年10月25日)
かたむき通信 iWatch 関連記事一覧
  1. Apple純正スマートウォッチ(iWatch?)の可能性(2012年12月29日)
  2. 第6世代iPod nanoをスラップ腕時計にするリストバンド(2013年1月12日)
  3. スマートウォッチとBluetooth4.0の深い関係(2013年1月28日)
  4. Appleの腕時計型コンピュータの特許取得で現実味を帯びるiWacth(2013年2月24日)
  5. iWatchがアップルに依って漸次全世界的に商標登録され高まる期待(2013年7月4日)
参考URL(※)
  1. スマートウォッチはやっぱりPebble!買収されてもPebbleをお勧めする8つの理由(MATTU SQUARE:2019年2月4日)
  2. グーグルが密かに買収していた、スマートウォッチの「WIMM」(WIRED.jp:2013年9月3日)
  3. i'm Watch(Wikipedia)
  4. MetaWatch(Wikipedia)
スポンサー
スポンサー

この記事をシェアする