ネットショップ最大手アマゾンから Kindleの発売開始をお知らせします。 とメールが届いたのは昨日、2012年10月24日の午後4時でした。
かたむき通信では2012年6月26日ですから4ヶ月も以前に Kindle(キンドル)~アマゾンの電子書籍リーダー日本上陸予告 なる記事をものし、アマゾンの巧みな導線に乗せられ、 世界で最も売れている電子書籍リーダー を自負するkindleの新端末の販売開始をお知らせするメール登録をしており、 今回それに従い販売開始のメールが届いた次第です。
斯くして予告から4ヶ月、満を持してアマゾン社が配信した 新kindelの販売開始をお知らせするメールが上に表示するものです。
この予告から4ヶ月は思った以上に長いもので すっかり忘れた頃に届いた感もあるものです。 その間には代表自ら物議を醸した楽天社の電子書籍リーダー kobo Touch の発売 〔K1〕 もありました。 更にはメールの届いた正に前日23日にはアップル社が iPad mini 〔※1〕 の11月2日の発売及び10月26日の予約受付け開始を発表 していたのでした。
アマゾン社もアップル社も共に世間の耳目を集めた自身の1作に アマゾンではトップページに代表 ジェフリー・ベゾス(Jeffrey Bezos) 氏のメッセージが、アップルでは専用ページが既に用意されています。 共にその画面キャプチャーを以下に示しましょう。 左側がアマゾン社、右側がアップル社になります。
kindleはプレーンなモノクロ電子書籍のものは従来の改善版としてその完成度を増した Kindle Paperwhite 、上位機種のカラー版の Kindle Fire も基本性能を底上げし、更に今回新開発の Kindle Fire HD はその上を行く性能、スペックでラインナップを充実させました。 kindle Fire HDのディスプレイは7インチ液晶で解像度は1280×800ピクセルとなっています。
これに対するiPad2の資産を活用すべきスペックを与えられた iPad miniは1024×768ピクセルの解像度の7.9インチ液晶ディスプレイを有しています。 そして気になる価格は以下の表のように値付けされました。
kindle | |
---|---|
Paperwhite | 8,480円 |
Fire | 1万2,800円 |
Fire HD 16Gバイト | 1万5,800円 |
Fire HD 32Gバイト | 1万9,800円 |
iPad mini Wi-Fiモデル | |
16Gバイト | 2万8,800円 |
32Gバイト | 3万6,800円 |
64Gバイト | 4万4,800円 |
iPad mini Cellularモデル | |
16Gバイト | 3万9,800円 |
32Gバイト | 4万7,800円 |
64Gバイト | 5万5,800円 |
勿論タブレット市場を有望なものと見込むのは同様ながらも取り組む戦略の異なり マーケットに対立する両社でもありますからひとまとめに括れるものでないのは承知の上で、 表の上方から下へと視線を移し価格を一瞥すれば1万円を切る処から5万円以上するもの処迄、 間断なく埋められているのが分かり、 ともすれば両者談合の上で値付けをしたのではないかと思えてしまう程です。
タブレット市場に於いては先日発売されたGoogle社の Nexus 7 〔K2〕 と言い、些か不安定ながらも近日中に発売が予定されているマイクロソフト社の Surface 〔K3・4〕 と言い、2万円辺りが主戦場になると予想されます。 今回のアマゾンkindleとアップルiPad miniのまるで1社のラインナップの如き値付けの連なる価格設定は 実は2万円を主戦場としたタブレット市場に対する両社の方針を端的に表しているものでもあります。
かたむき通信参照記事(K)- 楽天koboを成功と見做せる2つの理由(2012年8月8日)
- ネクサス7登場~ハードウェア市場に舵を切る巨大ソフトウェア企業(2012年9月25日)
- マイクロソフトの賭けSurfaceがWindows8と同時10月26日発売決定(2012年7月30日)
- マイクロソフトSurface値付け199ドル予想に日本電機メーカー蚊帳の外(2012年8月19日)
- iPad mini(Apple)