ハイテクものづくりに於いては嘗ての栄光もどこへやら、 と言った感じで近年あまり良い話題は聞かない処か、 かたむき通信2012年5月15日の記事 有機ELテレビ事業提携交渉~追い詰められたパナソニックとソニー呉越同舟 には抱える赤字の凄まじさから以前では考えられない状況が生じていることもお伝えしました。
産業の米としての半導体は嘗ては日本が世界に大きなシェアを占めていましたが 時代は何時の間にやら移り変わり、 Acenumber Technical Issues ブログ2012年2月28日の記事 エルピーダ倒産とルネサスエレクトロニクス には遂にDRAMの世界的メーカーであったエルピーダの倒産を伝えています。
Acenumber Technical Issues ブログ記事中には エルピーダと同じNEC社に祖を持つ企業として屡エルピーダと比較の俎上に上がる ルネサスエレクトロニクス株式会社 があります。
NEC社と共に関係の深い三菱電機山西社長はルネサス社の業績低迷を受け 何らかの要請があれば、(共に関係の深い)日立、NECと3社で連携して対応する との言及が21日にあったばかりでもありますが、 矢張り半導体を主業務とする企業で苦境にあるのはなかなか隠し切れない状況にあります。 そのルネサス社が本日2012年5月22日に何やら不満を託つかの如きプレスリリースを配信しています。 当社に関する一部報道について と題されるもので以下に引用します。
本日、当社の人員削減等に関する一部報道がありましたが、 報道された内容は当社から発表したものではありません。 また決定した事実もございません。
まるで厄介払いでもしたいかのように短い文章で 強い語調で関係を拒否する、些か珍しいリリースに感じられます。 これは何者かへの抗議であることは明らかで 何者であるかはリリースに有る如く 一部報道 でしょう。
この一部報道とはロイターの2012年5月22日の記事 人員削減など決定した事実はない=一部報道でルネサス を見ればどうやら読売新聞であるようです。 記事に依ればその報道内容では以下列挙する処などの方向で最終調整の段階にある、と報じたそうです。
読売新聞ではコンプガチャに於いて消費者庁が明らかにする以前に かたむき通信2012年5月5日記事 消費者庁が景品表示法に基きコンプガチャ禁止方針、対応を迫られるグリー、DeNAなど各社 に見られる禁止方針を報じた処、 一度は消費者庁に否定を受けながらその後、2012年5月18日記事 遂に消費者庁が大臣自らコンプガチャ規制に正式見解、違法が明確になる に見られる、大臣自ら明らかにしたように、 その報道の正確さが証明された処です。
勿論、それが正しい情報だったとしても早期のリークは ルネサス社に取って経営に深刻な影響を及ぼす好ましからざるものでしょう。 ともすれば方針変更を余儀なくされかねません。
今回の読売新聞の報道はさて、 勇み足となるでしょうか? スクープとなるでしょうか?
追記(2012年5月26日)
ルネサス社リストラ1万人超~否定の報道以上に拡大 を配信しました。
追記(2012年7月17日)
ルネサス社の苦境から広がるばかりの波紋は遂にNEC社に及びます。 ルネサスがNECを道連れにしかねない模様 を配信しました。