下の写真はNTTドコモ社長の加藤薫氏が NTTドコモ 2012冬モデル 新商品・新サービス発表会 (Ustream動画配信)に於いて新製品の中からも最初に取り上げ 誇らしげに胸元に満場の観衆に披露したシャープ社の製造する AQUOS PHONE ZETA SH-02E です。
遂に本日NTTドコモの2012冬モデルが発表されました。 それら全16機種は公式サイトにも既に紹介され 2012 WINTER COLLECTION (2019年4月29日現在記事削除確認)と称して各々の特徴が掲載されており、 機種別に特設ページも用意されています。 勿論 NTTドコモの2012冬モデル docomo NEXT series AQUOS PHONE ZETA SH-02Eをご紹介 (2019年4月29日現在記事削除確認)としてSH-02Eも設えられてあります。
数多い端末から加藤社長が第一に手に取り紹介し始めた新端末こそ
このAQUOS PHONE ZETA SH-02Eであり、
シャープが新たに開発し世界市場に展開する端末であることに先ず言及します。
そして最新の液晶
IGZO液晶はかたむき通信の記事[K1] にも扱いましたがシャープの渾身の新技術であり虎の子です。 先頃発売されたアップル社のiPhone5に採用されるとの噂もありましたし、 今尚提携交渉の進められる 鴻海精密工業 が熱望される技術[K2] でもあるのでした。 加藤氏の説明するにはこの液晶は 明るくて高精細でありながら高い省エネ性能を誇っている とされます。
更に加藤社長はこの端末を バッテリーを2,320mAhの大容量とし、これは通常も出るより20%以上の増量であり、 従って4.9インチの大画面ながら電池の持ちも安心とします。 更にはスマートフォンの心臓部高性能クアッドコアCPUを採用、 またNFCも搭載し実に多彩な機能を持つ端末であるとし、 正に極上の一台 と締め括るのでした。
シャープ社の凋落傾向は歯止めが掛からずかたむき通信にもその苦境は何度か伝えました[K3-5] が、更には一昨日41年振りの安値151円を付けた[※1-2] と思ったばかりなのに また本日2012年10月11日も多くのメディアがその株価の41年振りの安値146円[※3-4] を伝える処となってしまいました。 事態はこれ以上なく深刻なのは言う迄もありません。
NTTドコモも期待のこのAQUOS PHONE ZETA SH-02Eは シャープの戦略的武器としても重要なIGZO液晶を世界で初めて搭載したスマートフォンとなりました。 本端末がヒット商品となり世に多く出回ることは NTTドコモ以上に低迷脱出の切っ掛けとなる可能性を秘めた シャープ社の悲願とも言えるものです。
追記1(2012年12月27日)
AQUOS PHONE ZETA SH-02Eに搭載されたIGZO液晶に関して シャープ虎の子技術IGZOとは何か?復習してみる を配信しました。
追記2(2019年4月28日)
シャープ社の第5世代IGZO技術開発の公表を受け、本ブログ2012年12月27日の記事 シャープ虎の子技術IGZOとは何か?復習してみる に、シャープ社の復活、技術の概要、既発売の適用製品、有機ELディスプレイへの応用、などを追記しました。
追記3(2021年5月30日)
シャープ社の AQUOS R6 の発表を受け、本ブログ2012年12月27日の記事 シャープ虎の子技術IGZOとは何か?復習してみる に、当該機種に採用されたIGZO有機ELディスプレイである Pro IGZO OLED などについて追記しました。
かたむき通信参照記事(K)- シャープ新IGZOにiPhone5新Retinaディスプレイの可能性(2012年6月2日)
- 足元を見られるシャープが虎の子のIGZO液晶を狙われる(2012年9月11日)
- シャープ残酷物語~免れ得ない大幅人員削減(2012年7月24日)
- シャープ危機~株価ストップ安が鴻海出資交渉に影響(2012年8月4日)
- シャープの身売り先にはソフトバンクが好適かも知れない(2012年8月28日)
- シャープ株、41年ぶり安値(ロイター:2012年10月9日:2019年4月29日現在記事削除確認)
- シャープ株、41年ぶり安値 業績回復に厳しい視線(47NEWS:2012年10月9日:2019年4月29日現在記事削除確認)
- シャープ株、41年ぶり安値=パナソニックも37年ぶり(WSJ:2012年10月11日:2019年4月29日現在記事削除確認)
- シャープ株、41年ぶり安値=パナソニックも37年ぶり(時事.com:2012年10月11日:2019年4月29日現在記事削除確認)